家庭菜園を作る前に「発芽適温」と「生育適温」を知っておこう!

冬が終わり春の足音が聞こえてくると、いよいよ本格的な家庭菜園の季節です。

「今年は何を植えようか?」とか「お隣さんがやってるからうちも始めてみようかしら」なーんて感じの人が増えるこの時期。

ホームセンターにも数々のタネや苗、肥料や用土が並び店頭を賑わします。

お庭やベランダ等で誰でも気軽に始められる家庭菜園ですが、当然ながら最低限知っておかないといけない知識があります。

その中で今回は「発芽適温」「生育適温」について解説します。

野菜を育てたことの無い方にとってはあまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、野菜を育てるときの重要な要素の1つなので知っておいて損は無いと思いますよ。( ・ㅂ・)و

「発芽適温」って何?

では早速ですが「発芽適温」とはなんでしょうか?

簡単に言うと発芽適温とは種の発芽に適した地温のことです。

野菜の種類によって発芽適温はそれぞれ異なります。(同じ野菜でも品種によって違うこともあります)

特にこれから初めて家庭菜園を始めようとしている方は、タネを土に植えれば必ず芽が出るって訳じゃないということを覚えておきましょう。

育てる野菜の発芽適温によってタネまき(植え付け)に適した時期が変わってくるので注意してくださいね。

地温について

地温とは読んで字の如く地表や地中の温度。ここでは土の中の温度のことです。

今日は寒い日だなぁと感じても、地中の温度は意外と高かったりと外気と地温の温度は違うことがあります。

種を植えたのにうまく発芽しないときは発芽適温と地温の確認をしてみてください。

適正な地温を測るための地温計があるので活用しましょう。

「生育適温」って何?

次は「生育適温」についてです。

生育適温とは野菜がもっとも育ちやすい温度のことをいいます。

まぁこちらも漢字の意味そのまんまですねー。

生育適温も発芽適温と同じく、野菜(又は品種)によって違います。

この生育適温よりも暑かったり寒かったりすると野菜が上手く育たなかったり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。

生育温度を保つためにマルチや不織布などを上手く使って安定した生育適温を保つようにしましょう。

マルチング(マルチ)について

マルチングは畑の表面をビニールなどで覆い、植物を乾燥や温度変化、害虫等から守るために行います。

まとめ

野菜作りには環境を整えることが大切です。そしてその中でも温度条件がとても重要なんです。

育てる予定の野菜に適した温度を確認して上手に育ててくださいね。

自分で大事に育てて収穫した新鮮な野菜の味はきっと格別なものになるはず!(`・ω・´)

主な野菜の生育温度

下の表は主な野菜の発芽適温と生育適温の表になります。

野菜の品目発芽適温生育適温
トマト20~30℃25~30℃
キュウリ25~30℃18~25℃
ナス20~25℃22~30℃
かぼちゃ20~25℃20~25℃
キャベツ15~30℃15~20℃
人参15~25℃16~20℃
たまねぎ18℃15~20℃
大根15~35℃15~20℃
レタス15~20℃15~20℃

品種によって多少異なるものもありますが、野菜作りの際の目安としてください。