日曜大工などの工作の仕上げなどに使われる紙ヤスリ(サンドペーパー)。
普段はあまり身近に無くても、学生の頃などに誰でも一度くらいは手にしたことがあるんじゃないでしょうか?
実は紙ヤスリと一口に言っても、用途や研磨する素材によって必要な目の粗さが全然違うので、しっかりと必要な種類の紙ヤスリを選んで使用する必要があります。
今回は紙ヤスリの選び方と基本的な使用方法について解説します。
紙ヤスリの番手(番号)について
紙ヤスリ(サンドペーパー)は目の粗いものから細かいものまで、それぞれ目の粗さ別に分かれています。
そして目の粗さは数字によって表されていて、それを番手と呼びます。
よく100番のサンドペーパーとか言ったりする**番は目の粗さのことを表しているんです。
たとえば100番のものだったらパッケージに#100などの表記が必ずあるので、購入時に確認してみてください。
ちなみに数字の前の#←コレはシャープ(♯)ではなくて番号記号、ナンバーサインと呼ばれるものです。
井桁(いげた)とも呼ばれ、番号の前に置かれる記号なんです。
暇なら試しに「いげた」で変換してみてください。#が出るでしょ?
番手の数字の大小
紙ヤスリの番手は数字が小さいほど目が粗く、数字が大きいほど目が細かくなっていきます。
ちなみにこの数字は1平方センチメートルあたりの研磨剤の粒子数をあらわしています。
● 研磨材の数が多い=細かい
● 研磨剤の数が少ない=粗い
って感じなので意外と覚えやすいかも知れませんね。
番手選びの目安と4つのカテゴリ
紙ヤスリの番手は目の粗さによって大きく4つのカテゴリに分かれています。
それぞれ粗目、中目、細目、極細目となっています。
粗目
#40~#100までの番手を粗目と呼びます。
日曜大工の木工作業のケバ取りなど、一番最初に使用するのがこの粗目です。
中目
までの番手を中目と呼びます。
木工のニス塗り前や、塗装前の家具に使用します。
細目
#320~#800までの番手を細目と呼びます。
中目で研磨した後の仕上げや、ベニヤや白木の表面磨きなどにも使用されます。
極細目
#1000~#2000までの番手を極細目と呼びます。
ここまで細かいと下地が紙の紙ヤスリではなく、水をつけて使用するような耐水ペーパーになります。
金属の研磨、陶器の水垢取りや車のボディなどに使用する方もいますね。
超精密研磨
極細目よりも細かい番手もあります。
単位がミクロン!
プラスチックや石材、繊細な機械部品などの研磨に使用します。
紙ヤスリ使用の順番について
日曜大工などで木製の家具などを研磨する際は、基本的に粗い順に紙ヤスリを使用します。
ザラザラだったり凸凹の大きい面を綺麗に滑らかになるまで仕上げる為には、数種類の紙ヤスリが必要になります。
効率よく綺麗に研磨する為には#60(粗目)→#120(中目)→#240(中目)→#400(細目)といったように倍以下の番手を目安に選んでいきましょう。