水中フィルター(ろ過器)は茶色く汚れても交換しちゃダメ!?

金魚や熱帯魚を水槽で飼う際に水中フィルター(ろ過装置)を使用している方が多いと思います。

この水中フィルターは自宅で金魚などの魚を飼う際にはとても便利な商品なのですが、お店で接客していると正確な知識のないままとりあえず買って使っている方が意外と多いことに気付きます。

特にフィルターの交換についての質問が多かったので簡単にご説明させていただきます。



水中フィルター(ろ過装置)について

交換の説明の前に水中フィルターの特徴についてお話します。

「水中フィルター」は「投げ込み式フィルター」とも呼ばれています。
これは水槽の中にフィルター本体を入れて使用するタイプのフィルターです。

エアーポンプに接続して水中に置くだけで、酸素を供給しながら水槽の水を綺麗にしてくれる優れものです。
また、ろ過材にバクテリアがしっかり繁殖してくると効果を発揮します。

水槽用フィルターには様々な種類がありますが、水中フィルターは設置も簡単で使いやすく、ホームセンター等で比較的安価で購入できるので初心者の方にもオススメです。

水中フィルターの交換について

さて、水中フィルターの特徴について解ったところで、いよいよメインの交換について解説します。

交換についてはよく解らないという人や、まるっきり誤解している方が多いですね。

水中フィルターについてお客さんからの一番多い質問やクレームが、
「最初は白く綺麗なまま長持ちしてたのに、いつのまにか茶色く汚れてしまって新しいフィルターに替えても替えてもすぐに汚れてしまう」
というようなものです。

これが大間違いなんです。

茶色く汚れたように見えるのは前項で少し触れたバクテリア(微生物)です。

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茶色に変色してくるのはバクテリアが増殖してきて生物ろ過が機能し始めているということです。
簡単に言うと水中フィルターは茶色くなってきてからが本番です!

それを知らないままに、どんどん新しいのを購入して交換してしまっては販売店は大喜びかもしれませんが、貴方のお財布となにより水槽のお魚にとってはマイナスでしかありません。

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バクテリアは金魚などを飼う際には欠かせないものです。

水槽で魚を飼う際には水道水のカルキ抜きだけではなく、水質維持のためにバクテリアが重要だということを覚えておいてください。

水中フィルターの交換時期

いくらバクテリアが大事といっても、やっぱり交換が必要なときがやってきます。
ではどうなったらフィルターを交換すればいいのでしょうか?

まず基本的に水中フィルターの濾材(マット)が汚れてきたら直ぐに新しい濾材に交換せずに汚れを水で洗い流しましょう。

そう、水中フィルターのマットって洗えるんです。

まず、この洗って使えるということを知らない人が多いですね。

正直いって自分で洗いながら使用すると、同じフィルターを半年くらいは余裕で使い続けることができます。
洗い方に慣れてきて、大事に扱えば1年以上の使用も可能です。

交換する時期の目安としては

1、接続しているエアポンプから出る空気の量が明らかに減少してきた。

2、茶色を通り越して黒ずんだ汚れが目立つ。

3、ろ材(マット)がヘタレてきたり、ボロボロになってきた。

洗いながら使用して、上記のような状態になったときが交換の時期と思っていいと思います。

まとめ

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ここまで水中フィルターについて解説してきました。

バクテリアが重要なことと、水槽の環境や商品の種類によって違いはありますが、水中フィルターが意外と長持ちすることが解ってもらえたと思います。

ここで説明したことはちょっと魚に詳しい方にとっては常識的なことですが、少しでも知らなかった人のお役に立てれば幸いです。