いつも通りに出かける為に車のエンジンをかけると、普段とは違う「キュルキュル」又は「キーキー」という音がボンネットの中から聞こえる……。
そんな経験をしたことはありますか?
これは車のエンジンに使われているベルト(ファンベルト)がなんらかの原因によって緩み、空回りしてしまっていることで起こります。
「車検も問題なかったから自分には関係ない」と思っている方もいるかもしれませんが、一般的に「ベルト鳴き」というこの現象は日常的に車に乗っている人なら誰でも起こり得ます。
ここでは車のベルト鳴きの原因と対処法についてご説明します。
目次
ベルト鳴きの原因と対処法について
車のベルト鳴きが起こる原因は大きく分けて3つの原因があります。
① 経年劣化
まずひとつは単純に時間の経過や摩擦によってゴムが硬化してしまい、ベルト鳴きが発生する経年劣化です。
劣化が原因のベルト鳴きを放って置くと、最悪の場合ベルトが切れてしまう可能性もあります。
ベルトは車にとって重要な部分の動力として使用されています。当然ベルトが切れてしまうと車は正常に動きません。
対処法:出来るだけ早く新品のベルトに交換しましょう。
自分でファンベルトの交換はできる?
可能か不可能かといえば可能です。
ですがバッテリーやライト等とは違って、ベルトを買って自分で交換するのはかなり難易度が高いです。
手順を間違ったり、パーツを傷つけてしまう危険性を考えると、専門店で工賃を払ってやってもらうのが一番だと思います。
② ベルトの緩み
経年劣化の次に多い原因がこの緩みです。
もちろん劣化によって伸びてしまうこともありますが、新品のベルトでも交換時に張りが足りないと空回りしてしまい「鳴き」が発生します。
対処法:新品への交換、もしくはベルトの「張り」を調整してください。
緩みの解消は自分でできる?
残念ながら緩みの解消も交換と同じく素人には難しいです。お店や専門知識を持つ方にお任せしましょう。
③ ベルト以外の不具合
ある意味これが一番厄介です。
ベルト本体ではなく、ベルトに繋がっている周辺機器(補機類)が故障していたりする場合があります。
歪みや錆などでベルトが空転、または逆に摩擦が増えてベルト鳴きが発生します。
ファンベルトの交換時期と工賃は?
ファンベルトの寿命はどの位なのでしょう?
一般的に走行距離で5万キロ~10万キロ、年数で5年前後と言われています。
長距離の運転はしない方や新車購入の方でも、車検を二回したら交換が必要だと思っていいと思います。
ファンベルト交換の工賃はいくら?
車の大きさや車種によって若干の違いはありますが、ベルト代金+工賃で10000円前後です。
う~ん、決して安くは無い金額ですね。
ですが車と乗る人の安全を考ると、できればファンベルトはベルト鳴きが発生してからではなく、定期的に交換することが望ましいですね。
「ベルト鳴き止めスプレー」は応急処置!
さて、ここまでベルト鳴きとベルト交換についてお話しましたが、ホームセンター等には「ベルト鳴き止めスプレー」という商品が販売されています。
商品名のとおり「ベルト鳴き」が発生したときに使用するスプレーです。
ベルト交換をすると工賃と合わせて10000円前後かかるのに比べて、こちらはホームセンターやカーショップなどで1000円以下で購入できます。
使い方も簡単でベルトが「キュルキュル」と鳴きだしたときにベルトに直接シュッとスプレーすると、驚くほどピタッと鳴きが止まります。
とても便利な商品なのですが、これで劣化したベルトが修復されたわけではありません。
スプレーして数日はベルト鳴きが止んでも、ベルトが劣化している場合にはいずれまたベルト鳴きが再発することになります。
ベルト鳴きの原因がベルトに付着した汚れなどなら問題ないのですが、劣化などが原因の場合「ベルト鳴き止めスプレー」は根本的な解決にはなりません。
できるだけ早く点検・交換することをおすすめします。
応急処置として使用する分には即効性のある「ベルト鳴き止めスプレー」は非常に便利な商品ですよ。
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まとめ
どんな場合も「ベルト鳴き」は異常が起きていることを知らせてくれるサインです。
とは言えすぐに修理や点検に出せるとは限りませんよね。
ベルト鳴きが起きたからといってスグに危険な状態というわけでもありません。
どうしても数日はそのまま車を使用しなければならないときなどに、直ぐにキュルキュル音を解消してくれる「ベルト鳴き止めスプレー」はとても便利な商品です。
貴方の快適なカーライフの為に上手に利用してくださいね。