灯油のポリタンクにも寿命があるって知ってた?ポリタンクの製造年月日と交換時期について

夏が終わり秋も深まってくると、そろそろ暖房用品と燃料の灯油を準備する季節ですね。

ホームセンターでもお客さんが赤いポリタンクを何個も持って灯油販売所に並んでいる姿を見かけるようになる季節です。

暖房が必要な地域ではお馴染みの灯油を入れるポリタンク(灯油缶)にも寿命があるのをご存知でしょうか?

今回は灯油のポリタンクの種類、製造年月日の確認方法、交換時期について説明していきます。

灯油ポリタンク(灯油缶)について

現在日本の一般家庭で灯油の保存、運搬に広く使用されている灯油用ポリタンクですが、ただのプラスチック容器ではありません。

まずはこのポリタンクの基本的な情報について説明していきます。

灯油缶の色

多くの方が灯油缶と言って最初に思い浮かべるのはやっぱり赤いポリ缶でしょうか?

灯油缶は赤、青、緑など不透明に着色されています。

これには理由があって、灯油のポリタンクに色が付いているのは紫外線による灯油の劣化、変質を防ぐためです。

灯油は紫外線(太陽光)などに長くあたると変質してしまいます。

変質した灯油(変質灯油)は不良灯油とも呼ばれ、ストーブなどの暖房器具の故障の原因になります。

稀に飲料水用の透明の水缶に灯油を入れている方がいますが、危険なので絶対にやめましょう。

ちなみに灯油缶の色はが圧倒的に多いのですが、東日本には赤いポリタンクが、西日本には青いポリタンクが多く流通しているみたいですね。

灯油缶の素材と認証制度

灯油ポリタンクの素材には高密度ポリエチレンが使われています。

耐久性、耐寒性に優れ、冬場の軒先や玄関先に置いておいても劣化しにくい素材です。

また、「日本ポリエチレンブロー製品工業会」がJIS規格をパスしたものについては、灯油かん推奨認定ラベルが添付されています。

灯油缶を購入する際、または使用する際にはこのラベルが添付されているものを選びましょう。

とは言っても、普通にホームセンターなどで購入するなら、現在流通している灯油缶のほとんど全てが認定ラベル付きなのであまり心配する必要はないのですけどね。

灯油缶の種類

灯油ポリタンクは色だけではなく、形状や大きさも様々です。

お店でよく見かける主な灯油缶をご紹介していきます。

まずは一番多い18ℓのポリタンクです。

次にちょっと大きい20ℓ缶です。

女性やお年寄り、または高層に住んでいる方には運びやすい10ℓサイズもあります。

ホイール付きで移動がラクラク!女性やお子様でも20ℓを楽に運べる灯油タンク。

カラータンク 2000GT W3 レッド

灯油缶と一口に言っても色々な種類があるので、自分にあった一番使いやすい灯油缶をお選びください。

灯油ポリタンク(灯油缶)の寿命

ではいよいよ本題の灯油缶の寿命についてです。

気になる灯油缶の交換時期は?

灯油缶の寿命、いわゆる交換時期は製造されてから約5年です。

どれだけ丈夫な素材を使ってもどうしても劣化は避けられません。

勿論、5年たったら即ダメになる訳ではありませんが、基本的に5年過ぎたら交換をお勧めします。

灯油のポリタンクの交換目安は約5年です!

製造年月日の確認方法

寿命が約5年と知っていても製造年がわからなければ交換の時期がわかりませんよね。

ですが灯油缶の製造年月日は食品などのようにパッケージに印字されているわけではありません。

灯油缶の場合、製造年は表面に刻印されています。

時計のような数字の円と矢印ですねー。この画像だけで勘のいい方はわかってしまうかも知れませんが一応解説しますね。

① まず中心の数字が「年度」を表します(西暦です)。この画像だと17なので2017年ということです。

② 次に矢印が指している数字が「月」を表しています。画像だと2を指しているので2月を表しています。(矢印が出ている8ではなく、指し示している2の方なので注意してください。)

中心の数字が17で矢印の先が2、つまりこの灯油缶は2017年2月に製造されたものであるということがわかります。

交換の目安が約5年なので、この灯油缶の交換時期は2022年の2月ということになります。

灯油缶の製造年月を正しく把握しておくことで安全に灯油製品を使用して下さいね。(`・ω・´)

まとめ

以上で灯油のポリタンクについての説明を終わります。

灯油缶はついつい何年も使用し続けてしまいがちですが、確実に寿命は存在します。

確かに面倒だし、複数個の灯油缶をお持ちの方はお金もかかってしまうかも知れません。しかし5年に一度安心を買うと思えばそんなに高い買い物では無いと思います。

5年、10年、まだ大丈夫だと使い続けたあげくに、ひび割れや破損で家や車などが灯油まみれ、又は火災の原因に!なんてことの無いように定期的に交換することをお勧めします。