襖や障子の滑りが悪くなって開け閉めがスムーズにいかない!
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
全然開かないわけじゃないので、ストレスを感じながらもついつい後回しにしがちな箇所ですよね。
そんなとき一昔前なら蝋燭の蝋を塗ったりしてスベリを良くしていましたが、今は専用の商品があるんです。
今回は引き戸の開け閉めをスムーズにする為の商品、「敷居スベリ」と「すべロウ」をご紹介。
目次
「敷居スベリ」について
敷居スベリは敷居の磨耗を防ぎ、襖や障子の開け閉めをスムーズにすることができます。
敷居の溝幅に合わせて18ミリ幅のものと、21ミリ幅のものがあります。
定番の商品なのでホームセンターなどで購入できます。ご自宅の敷居の溝幅に合った商品を購入してください。
川口技研 敷居すべりテープ 敷居スベリ 一般用 C-1803
川口技研 敷居すべりテープ 敷居スベリ 一般用 C-2103
敷居スベリの使用方法
敷居スベリの使用方法は簡単です。
裏がシールになっているので、裏紙を剥がして敷居の溝に貼るだけです。
商品の説明書きにあるとおり、貼る前に溝を綺麗に掃除して、端をしっかり抑えてピンと張りながら貼りましょう。
貼るのは意外と簡単なんですが、襖(障子)を外したり入れたりする作業の方が大変かもしれませんね。
「引戸スベリ」とは違うの?
「敷居スベリ」と似たような製品で「引戸スベリ」というものがあります。
名前の似ているこの二つの商品は基本的に用途も使用方法も同じです。
「敷居スベリ」は川口技研の商品で、セメダインからでているのが「引戸スベリ」です。
お好みでどうぞ♪
「すべロウ」について
敷居スベリの他にも滑りの悪くなった引き戸をスムーズにする便利な商品があります。
それが数々の補修グッズを販売している(株)建築の友の製品「すべロウ」です。
こちらも「敷居スベリ」と同様にお近くのホームセンターやAmazonで簡単に購入することができます。
すべロウの特徴
すべロウの優れた特徴についていくつかご説明します。
敷居の溝にピッタリサイズ!
すべロウの一番の特徴はその形(サイズ)です。
敷居スベリの項でも説明しましたが、一般的に敷居の溝の幅の規格は18mmと21mmの二種類です。
すべロウは縦18mm、横21mmと敷居の溝幅のサイズにピッタリと合うようになっているので、均等にスリ込みやすくなっています。
木の風合いそのままの色
普通の白い蝋燭のロウを使うとどうしても白くなって目立ってしまいます。
すべロウは木の色合いに近いので、使用しても違和感がありません。
他にも汚れの防止になったり、滑りの持続力が優れていたりとプロの方にもおすすめの商品です。
すべロウの使用方法
すべロウの使用方法はとっても簡単!
① まずは敷居の溝についてる埃やゴミを雑巾などで綺麗にしましょう。
地味で面倒な作業ですがとても大事です。ゴミが一緒に固められて前よりスベリが悪くなるなんてことのないように必ず掃除しましょう。
② 次に溝にそって全体に軽~くスリ込んでください。
良く滑るように厚くスリ込んでしまうと、逆に滑りが悪くなってしまいます。できるだけ薄く均等になるようにしましょう。
③ スリ込んだら、乾いた布などでカラ拭きして完成です。
使用後の保管は、直射日光のあたる場所や高温の場所を避けてください。
家具用のすべロウもあるよ!
すべロウには敷居用だけではなく、家具用のものがあります。
家具用すべロウは主に、開け閉めがしづらくなった机やタンスの引き出しなどに使用します。
それでも滑りが悪いときは……
敷居スベリを貼ったり、すべロウを塗りこんでも改善しないことがあります。
主な原因として考えられるのは以下の二つ。
① 引き戸と敷居の間に異物が挟まっている。
② 引き戸(襖や障子)、もしくは家自体が変形してしまっている。
原因①を防ぐには襖や障子を外して掃除する必要があります。
特に「すべロウ」を使用する際、引き戸を外さずに動かして片側づつ塗りこむ方が多いと思います。
少し面倒でも引き戸は一度全て外して、間に挟まったりこびり付いたりしているゴミなどの異物を綺麗に掃除してから「すべロウ」を塗りこみましょう。
問題は原因②の場合です。
経年劣化や地震、または湿気によって家が歪んでしまっていると素人が自分で直すのはハードルが高いと言わざるを得ません。
勿論カンナで削ったりすれば直せないことは無いのですが、自信のない方は無理せずプロにお任せしましょう。