2017年11月6日、組み立て家具メーカーの白井産業が静岡地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
組み立て家具メーカーの白井産業(静岡県島田市)は6日、静岡地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。同社によると負債総額は約50億円。過去の設備投資で過大な利払い負担を抱え資金繰りが悪化していた。事業を継続しながら静岡県内の金融機関などが出資する中小企業再生ファンドの支援を受ける。
(株)白井産業について
白井産業と聞いてもあまりピンと来ない人の方が多いかもしれませんね。
白井産業は、1962年(昭和38年)に創業した静岡県藤枝市に本拠をおく会社です。
全国の家具販売店やホームセンターなどに向けて木製の組み立て家具の製造販売を行っており、国内トップメーカーとして知られています。
私の勤めていたホームセンターにも白井産業の家具が数多くありました。
ネット通販のAmazonなどにも多数出品しているのでお暇な方はチェックしてみてくださいな。
売り上げランキング: 164660
民事再生法って何?
テレビのニュースなどでも偶に耳にすることがある「民事再生法」って何のことかご存知でしょうか。
民事再生法(みんじさいせいほう、平成11年法律第225号)は、経済的に窮境にある債務者の事業または経済生活の再生を目的とする日本の法律である。日本における倒産法の一つ。適用された法人は一般人における自己破産となる。
従来、同じ目的で用いられてきた和議法(大正11年法律第72号。民事再生法の施行に伴い2000年(平成12年)4月1日廃止。)の特徴であった簡素な手続構造を基本的に維持しつつ、再建計画(再生計画)の可決要件を緩和する一方で、その履行確保を強化するなど、使い勝手のよい再建型倒産法制の構築を目指した。
つまりザックリ簡単に言うと、会社の経営や資金繰りが上手くいかなくなってどうしようもないよ……、もしくはこのままだと借金が膨らんで多分もうすぐ経営破綻しちゃうよ!お願い誰か助けて!!
って感じで申請すると、裁判所が「はい、じゃあ借金返済のプラン提出ねー。ビシビシチェックするから俺に従えよー。」って感じで傾きかけた会社を再生させていく日本の法律です。
まぁ実際はこんなにふわっとしてない、もっと複雑で難しい法律なんで興味のある方は調べてみてください。
勿論必ず再生が上手くいくわけではありません。努力が実らず残念ながら破産ということもありえるのです。
大きな特徴としては必ずしも現経営陣の刷新が必要ないところですかね。
会社を傾かせた経営陣はそのままなんかい!って思ったりもしますが、まぁそうなった理由も色々ありますでしょうしね。
まとめ
今回の白井産業は過去の設備投資が原因でということですが、損益面では営業黒字ということなので時間をかければなんとかなりそう?
まぁ正直いって素人にはよくわかりませんけどね。
負債総額50億円って聞くと莫大な金額ですが、東芝の最終赤字が一兆円オーバーとか聞くと意外とたいしたことなく思えたり(笑)
ちなみに知り合いに聞いたところではホームセンターなどへの商品の流通は今後も特に変わらず続くようですよ。今後どうなるかはわからないですけどね。(´・ω・`)