短日処理って何?カランコエを育てる際の7つの疑問を解決!

カランコエはベンケイソウ科(非耐寒性多年草)の花です。

サボテンなどと同じ多肉植物で、小さな可愛らしい花を咲かせます。

長く楽しめて乾燥に強く初心者にも育てやすい人気の鉢花です。

置き場所はどこが良いの?

基本的にカランコエは日光を好みます。日当たりの良い明るい場所に置いてあげましょう。

日光不足になると葉っぱが黄色くなってきます。葉っぱの色が変わってきたら置く場所を再検討してみてください。

春・秋

屋外の日当たりが良く雨のあたらない場所で管理しましょう。

日光が必要とは言っても強すぎる陽射しや温度上昇は逆効果です。真夏は直射日光を避けましょう。

冬場の管理には8℃以上の温度が必要です。気温の低くなる冬の間は日当たりの良い室内に入れて管理するようにしましょう。

水やりと肥料はどうしたらいいの?

カランコエの葉は多肉質で中にタップリと水がつまっていて乾燥に強い植物です。

しかし根っこが細く根腐れを起こしやすいので水のやり過ぎに注意してください。

水の与え方

生長期と呼ばれる5~9月頃は鉢土の表面が乾いてからタップリと水を与えましょう。

冬の間は鉢土の表面が乾いてからさらに2~3日たってから水を与えます。乾いていたら直ぐに水をやってしまいがちですが、根腐れしないように我慢しましょう。

肥料の種類

肥料を与えるのは新芽が動き出す5月頃~秋頃までです。

緩効性化成肥料だと1~2ヶ月に一回。液体肥料の場合は10日に一回くらいの割合で与えます。

気温の高い夏の時期は根腐れを起こしやすいので肥料を与えるのは控えましょう。

また開花中は基本的に肥料は必要ないのですが、リン酸分の多く入った肥料を与えると長くお花を楽しむことができます。

用土はどんなものがいいの?

水やりの項目で説明したとおり鉢土内の湿りすぎはよくありません。根腐れ防止の為にも水はけの良い土を選びましょう。

用土の選び方

例として赤玉土(小粒) 5:ピートモス 2:川砂 3

又は、赤玉土(小粒) 5:腐葉土 3:ピートモス 2の割合がいいでしょう。

よくわからない方は「多肉植物用の土(培養土)」でもOKですよ。

植え替えの時期は?

育ってくると植え替えが必要になってきます。

植え替え時期として適しているのは5月~6月。秋だと9月頃が適期です。

花が終わった後はどうしたらいいの?

カランコエは花茎が伸びてその先にまとまって花が咲きます。

脇芽から次から次と花茎があがってくるので、花が三割くらい枯れてきたら思い切って付け根から切り落としましょう。

もったいないと思うかもしれませんが割り切って次の花芽を生長させましょう。

摘心について

夏に新芽の先を摘んでおくと、脇から新たに芽が伸びてきて花数が増えていきます。

実や花を大きくするためにあえて茎・枝などをつみとることを摘心といいます。

増やし方はどうしたらいいのかな?

カランコエは簡単にさし芽で増やすことが出来ます。

茎の先端の葉っぱが4枚の位置で茎を切り取り、バーミキュライトやさし芽の土にさしておくと約1ヶ月くらいで根が出てきます。

短日処理ってどういう事?

カランコエは日照時間が短くなると花芽をつける短日植物です。

つまり通常だと日照時間が自然と短くなる季節、秋~冬に花芽が形成されて翌年の2月頃に花を咲かせます。

夜の間も照明があるような明るい場所だと花芽がつきにくくなってしまいます。

短日処理と長日処理

カランコエのような短日植物を早期開花させるためにわざと光を遮り、開花を促す処理のことを短日処理といいます。

逆に人工の照明などで夜間も光を照射することで日照時間を長くして、短日植物の開花を遅らせたり、長日植物の開花を促したりすることを長日処理といいます。

花が咲く時期すら人の手でコントロールされてしまうのです (´・ω・`)

カランコエの短日処理の仕方

夕方5時頃から翌朝7時頃までの間、光を遮るダンボール箱など花鉢をで覆い暗くします。

これを1ヶ月間毎日続けて行うと約3ヵ月後に花芽がついてきます。

短日処理を上手く行えば季節を問わずに綺麗な花を咲かせることができます。

ご家庭でも簡単にできるので是非チャレンジしてみてください。

まとめ

以上、カランコエの育て方と短日処理の仕組みを簡単にではありますが説明させていただきました。

カランコエは加湿と低温にさえ気をつければ育てやすい花だと思います。

短日処理を上手く行って綺麗な花を咲かせてくださいね。