密林の宝石!危険な毒を持つ「ヤドクガエル」って家で飼えるの?

皆さんヤドクガエルってご存知ですか?

アメリカ大陸に生息するカエルの一種なんですが、とても色鮮やかで「密林の宝石」なんて呼ばれたりしてます。

ここではヤドクガエルの生態から飼育方法までご紹介させていただきます。

この記事ではご自身でヤドクガエルを飼育している「明日も釣り日和」の管理人さんの全面的なご協力をいただきました。

「明日も釣り日和」は釣りがメインのブログですが、飼育しているカエルやメダカについても掲載されているので興味のある方は是非どうぞ。

ヤドクガエルってどんなカエル?

アメリカ大陸の熱帯地域に生息するカエルです。

大きさは一番大きくなる種「アイゾメヤドクガエル」でも体長5~6cmと小型のカエルです。

ヤドクガエルは密林の宝石

ヤドクガエルはその美しい見た目から「密林の宝石」なんて呼ばれたりします。

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とっても色鮮やかで綺麗ですね。

この見た目が人気の理由ですが、このヤドクガエルは非常に危険な猛毒を有しています。この派手な体色は所謂「警戒色」なんですね。

警戒色(警告色・危険色)

主に有毒の生物に多く見られる派手な色彩。自分の天敵、捕食者などに自分が危険であるということを警告し、自身の安全を確保するためのもの。

ヤドクガエルの毒

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このカエルの最大の特徴が毒。なんていったって名前がヤドクガエル(矢毒蛙)ですからねー。

もっている毒はアルカロイド系の神経毒です。

危険な種は針先ほどの量で大人を死に至らしめる非常に強力な毒をもっています。

ヤドクガエル(フキヤガエル)の毒を先住民が吹き矢の先に塗って狩猟等に用いていたのは有名な話ですね。

ヤドクガエルの気になるお値段は?

実はこのヤドクガエルは日本で購入できます。あまりホームセンターなどでは見ないかも知れませんが国内で買えるんです。

そしてヤドクガエルの購入や飼育に特別な免許や資格は必要ありません。

さてヤドクガエルのお値段はどれくらいなんでしょう?

色々な業者さんの通販サイト等を見ていると、種類のよって違いますがどうやら
一匹が10000円~50000円くらいみたいです。

う~ん、高っ!さすが密林の宝石です。

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どこで買えるの?

当然ですがヤドクガエルは日本には生息していません。

輸入したカエルを繁殖している専門業者等から購入するのが一般的ですね。

個人で繁殖させてネット販売している方も多いようですが、なんといっても高価な生き物なので後悔しないように購入する際はどの業者(サイト)がいいかよ~く考えて決めましょう。

毒は大丈夫なの?

基本的にヤドクガエルは本来の生息地の虫(アリやダニなど)を食べることで体内に毒を蓄えているそうです。

輸入され日本で繁殖、販売されているヤドクガエルは食べても毒を蓄えることのないハエやコオロギを主食としているので、基本的に毒をもっていません。

だからといって素手で触るのは絶対にダメ!

万が一があるかもと言うよりもカエルの身体にとって良くないんです。人間の体温で火傷しちゃいます。

ヤドクさんはとってもデリケートな方なので掌にのせて可愛がりたい気持ちはグッと堪えてください。

ヤドクガエルの飼育の仕方

ヤドクガエルの魅力に魅せられて、是非自分も飼って見たい!って方の為に飼育に最低限必要な準備や知識について掻い摘んで説明していきます。

飼育に適したビバリウム水槽をつくろう!

まずはヤドクガエル様を迎える環境を整えましょう。

ビバリウムっていうのは簡単に言うと、その生物が本来生息している環境を再現した飼育施設の総称です。

陸上生物の飼育に適した環境の「テラリウム」、熱帯魚などの水生生物の「アクアリウム」、飼育槽の中に水辺と陸地がある「アクアテラリウム」とそれぞれ再現する環境によって分かれています。

こんな感じの水槽が……。

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こうなります。

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こういう世界を自分で作れるっていうのはワクワクしますねー。

ヤドクガエルの餌は何?

ヤドクガエルは他の種類のカエルと同様に虫などを好んで食べます。

飼育する場合にはショウジョウバエコオロギを与えることが多いようです。

管理人さんは自宅でハエを養殖しているそうです。

餌を安定的に与えるためには当然らしいのですが、自宅で繁殖させるのはなかなかハードルが高いですね……。
なにかの拍子に脱走されたらと思うとちょっと心配です (´・ω・`)

ちなみにコオロギは鳴き声が煩いし、意外と臭いがキツイので室内での養殖はおすすめしないという話でした。

ヤドクガエルは温度管理が大事!

ヤドクガエルは熱帯に住む生物なので、飼育する際には温度管理が必要です。

水槽内の温度は25℃~30℃に保つようにしてください。

またここで重要なのはヤドクガエルは高温に弱いということです。

熱帯の生き物ということで誤解されがちな部分ですね。暑さの厳しい夏場などは特に注意が必要になります。

湿度管理も大事

たっぷりと水分が必要。一日に2回、乾燥する季節なら3回程度霧吹き等で水槽内を湿らせましょう。

ヤドクガエルQ&A

Q1 ヤドクガエルの寿命は?

A. 飼育環境や種によって違いはありますが、平均寿命は約10年です。

Q2 ヤドクガエルって冬眠するの?

A. 気温が低いと冬眠します。ですが、かなりの高確率で失敗して死んでしまうみたいです。

気温の下がる冬場でも温度、湿度を管理して冬眠しないようにしてあげてください。

Q3 ヤドクガエルの天敵って?

A. ド派手な警戒色と猛毒をもっているヤドクガエルですが、普通に鳥類やヘビなどの爬虫類に捕食されます。

毒性の生物がいる場所には毒に耐性を持つ生物も多くいるのです。自然界の弱肉強食は厳しいですね。

まとめ

ここまでヤドクガエルについて説明させていただきました。

簡単にまとめると

① 見た目がとっても綺麗な外国のカエルなのさ♪

② 猛毒をもってるよ!ヤドクガエルに素手で触っちゃ絶対ダメ!

③ 危険生物だけど日本で買えるのは毒をもってないのでペットとして人気だよ。

④ でもでも、お値段も高いし飼うのは色々と大変なので覚悟が必要だよ。

っとまぁそんな感じです。

最初に言いましたが、この記事は実際にヤドクガエルを飼育している「明日も釣り日和」の管理人さんに色々と協力していただいて作成しました。

色々な生き物を飼育、繁殖している方にとってもヤドクガエルは難易度が高めのペットらしいです。

飼育したいと考えている方は、しっかりとした知識をもったプロの意見を聞いたり、書籍などを読んで勉強してからにしましょう。