引越し時に必要なのは荷造りだけじゃありません。引越し前から引越し当日、引越し後まで色々な準備や忘れがちな様々な手続きまで時系列で解説します。
引越しの1ヶ月から2週間前にすること
大家さんへの通知(契約解除)
借家に住んでいる方は賃貸借契約を解約しなければいけません。(賃貸借契約の満了前に引っ越す場合には書類上は中途解約という形になります)
これが遅れると引っ越した後も家賃を払い続けることになってしまうので出来るだけ早めに大家さん、もしくは不動産管理会社へ連絡しましょう。引越しの日取りが決まったら一番最初にするべきことと言えます。
新住居の下見
旧住所から新住所までの道や新居周辺道路の把握。新居の間取り、必要な家具・家電のチェックをしておく。
運送期間の手配
引越し業者への見積もり依頼。勤めている会社などで業者の指定が無い場合は、複数の会社に見積もりを依頼して自分の条件にあった(好条件の)業者へ依頼しましょう。
自分で荷物を運ぶ場合に必要なレンタカーの予約なども早めに済ませましょう。
荷造りの準備
引越しで最も時間と労力がいる面倒な作業が荷造りです。自分で荷造りをする場合必要なダンボール箱の手配やガムテープ、マジックペンの用意をしましょう。
今はほとんどの引越し業者で荷造り込みのコースやオプションがあります。当然料金も上乗せになりますが、どうしても時間がない方や面倒な方はプロに任せるのも1つの手です。
引越し業者に依頼せず荷物の運送を自分でやる方には、荷造りだけをやってくれる「荷造り専門業者」などもあります。
転校届け
学生さんがいる場合、引越しが決まったら転校の手続きが必要です。市区町村の役所と学校でそれぞれ手続きが必要です。
電話の移転
携帯電話(スマートフォン)の普及で固定電話が無い家が増えていますが、固定電話がある場合には移転手続きを行わなければなりません。
NTTの固定電話の移転はお使いの固定電話から「116」に電話するか、インターネット上での手続きになります。NTT東日本とNTT西日本では若干手続きが違うので注意しましょう。
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引越しの2週間前から1週間前にすること
転出届け
市区町村の役所の窓口で転出届を出して転出証明書を受け取ります。(引越し後に転入届と一緒に提出が必要です)
国民年金、国民健康保険
年金や国保は市区町村の役所で住所変更の手続きが必要です。
粗大ゴミの処理
粗大ゴミの回収は市町村によって違います。予約制や有料の場合があるので、役所の清掃事務局で処理方法を確認しておきましょう。
家電製品のうちテレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコンは粗大ゴミとして捨てられません。家電量販店やホームセンターなどで有料で引き取って貰います。
住所変更届け
銀行、郵便口座や保険会社等へ住所変更届けを出す。
原付バイク、軽二輪車の登録変更
原付自転車(125cc以下のバイク)は市区町村役所で手続きします。(同一市区町村内への引越しの場合は手続きは不要です)
軽二輪車は陸運支局での手続きが必要です。
福祉関係手続き
福祉関係(児童手当、敬老年金など)の手続きも忘れずに。
引越しの1週間前から2、3日前にすること
転居届け
引越しの際に郵便・宅配業者に新住所を通知して、旧住所に届いた郵便物などを新住所に転送するように依頼するための届けです。お近くの郵便局へ転居届けを出しておくと、1年間無料で年賀状からAmazon等のネット通販まで新住所に届けてくれるので必ず提出しましょう。
印鑑登録の廃止届け
保険や金融機関との契約時に必要な印鑑登録した印鑑(実印)は引越しの際に区市町村の役所に「印鑑登録廃止届」を提出しなければなりません。
住宅設備の開閉連絡
ガス、電気、水道などの住宅設備会社に連絡します。
ご近所への挨拶
お世話になったご近所の方々に引越しのご挨拶。面倒かもしれないけど大人の常識として大切です。
引越し前日
運送機関の確認
頼んだ引越し業者の来る時間の確認や手伝ってもらう人への連絡も忘れずに。
持っていく荷物と家の中の確認
時計や照明、カーテン、テレビのアンテナ、ケーブル等も忘れずに。冷蔵庫の中身の始末と洗濯機の水抜きも。
転居先までの道の確認と地図作成
自家用車で移動する場合には道順の確認、公共交通機関を使う場合は時間の確認をもう一度。地図が必要な場合は必要分をコピーして用意。
引越し当日
公共料金、家賃の精算
ガス、電気、水道、電話料金の精算。
積み残し荷物の確認
業者さんに頼んでる場合は大丈夫かも知れませんが最終確認。忘れがちな縁の下、流しの下、天袋等も確認する。
家屋内外の清掃
チリひとつ無く隅々までピカピカとまではいかなくても、常識の範囲でしっかり清掃しましょう。
引越し後にすること
荷物の確認、不用品の始末
個数、破損等を点検、梱包資材の処理をする。引越し後の作業で1番面倒で時間がかかる作業が荷解きです。引越し直後で忙しいし後でいいやと思っていると結局そのまま何年も眠ってしまったり、次の引越しまでそのままなんてことも…。
大家さん、ご近所への挨拶
後になればなるほど挨拶しにくくなってくるのが引越しの挨拶。今後のご近所付き合いの為にも、できれば当日に済ませてしまいましょう。
転入届け
14日以内に区市町村の役所へ届けでる。
役所機関の手続き
国民健康保険、印鑑登録、福祉関係、犬の鑑札などの再登録手続き。
運転免許証の住所変更
管轄警察署、又は運転免許センターへ。
自動車の登録変更
15日以内に引越し先の陸運支局で登録変更しましょう。
挨拶状の発送
正直いって挨拶状を出すのは限られた人だけかも知れませんが、思いを伝える美しい文化ですね。
まとめ
これでも色々と省略しましたが、引越しはする前からした後までやることがいっぱいです。
引越しをしたことが無い方は引越しというと荷造りが大変というイメージかも知れませんが、実際に引越しで大変で面倒に感じるのは役場等でする必要がある各種手続きです。うっかり忘れてしまうと後々非常に困ったことになるのでご注意を。引越し後にする事が意外に多いことも要チェック。
新住居で新たな生活を気分良く始める為にも、しっかり計画的に準備してスムーズな引越しをしましょう。