トイレの詰まり取りの正式名称は「ラバーカップ」

きっと誰もが見たことのある一家に1つ、というかトイレのあるところに必ずと言っていいほど置いてある詰まりを取る為のアレ。

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この色々な呼び名で呼ばれるトイレの詰まり取りの名前と正しい使い方についてご紹介。

様々な呼び名があるトイレのつまりとり

トイレの詰まり取りには様々な呼び名があります。通水カップ吸引器吸盤といったものから、トイレのスッポンカッポンギュッポン等、もはや擬音そのままの通称まで人や地方によって呼び名は様々。

ラバーカップ

そんな多くの呼び名の中でも「ラバーカップ」が一般的に多く使われている名称のようです。

各社から出ている詰まり取りの製品名などに使われるのも「ラバーカップ」が多いようですね。

英語ではプランジャー

プランジャーって聞いたことありますか?

実はトイレの詰まり取りを英語で「プランジャー〔plunger〕」と言います。

え?ラバーカップで英語でしょ?って思う方もいるかと思いますが、実は「ラバーカップ〔rubber cup〕」は和製英語なので英語圏の人にはトイレの詰まり取りとしては通じません。かと言ってプランジャーと言っても多くの日本人には何のことか伝わらないので難しいところです。

ラバーカップの種類について

ラバーカップには種類があるのはご存知でしょうか?

ラバーカップには大きく分けて二種類の形があって、それぞれ和式便器用と洋式便器用になります。(特殊な形状のものなどもあります)

和式便器用

オカ ラバーカップ トイレのつまり取り ケース付き 洋式 和式

その名の通りゴムで出来た半球状のカップが棒についているシンプルな形状。

一般的にトイレの詰まり取りやラバーカップと聞くとこの形状を思い浮かべるんじゃないでしょうか?

洋式便器用

コンドル  ラバ-カップ  洋式  大 C286-00LU-MB

コチラはゴムのカップの先端がポコッと筒状に出っ張っていて、洋式便器のゼット穴(水が溜まっている窪みの近くにある小さな穴)に対応しています。

洋式便器には洋式用の方が使いやすくて適しているのですが、決して和式用が使えないわけではありません。

ラバーカップの正しい使い方

さて、皆さん一度は使ったことがあると思われるラバーカップですが、正しく使ってますか?

準備もせずにただ力任せにガポガポ、ギュポギュポやっていませんか?

ここでは準備から使い方まで順番に解説していきます。

服装について

トイレの詰まりを取るときには汚れてもいい服装に着替えましょう。どんなに掃除をしていてもトイレ(便器)には雑菌がいますので、ゴム手袋を必ずしてください。

基本的に清掃時よりも汚れることを前提に考えて、それに適した格好で臨みましょう。できればマスクなどもするべきです。

準備するもの

必ず必要な物
ラバーカップ  雑巾  ゴム手袋

ラバーカップは当然として、飛び散る水を拭くための雑巾と作業時につけるゴム手袋も必須アイテムです。

あった方がいい物
バケツ  灯油ポンプ  大きめのビニール袋

バケツは詰まりを取った後に水を流す際に溢れるのを防ぐ為に、タンクの水ではなくバケツをつかって流すために用意。

ポンプ(バケツも)は作業前に便器に水が多く溜まっていると、作業時に汚水がこぼれたり跳ねたりするのであらかじめ水を除去するのに必要。ビニールは汚水が跳ねるのを防ぐために穴をあけてラバーカップの柄を通し、便器を覆うようにして使用する。

ラバーカップの使用方法

まずラバーカップの先端のゴムの部分を便器の排水口に密着させ、ゆっくり静かに押し付けて、勢いよく引っ張ります。

基本はゆっくり押して、強く引くです。

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出典 http://www.toto.co.jp

これを数回繰り返し、排水が引き込まれて溜まっている水が流れたら成功です。

注意する点としては詰まりが解消されていない段階で水を流すと、便器から大量の汚水が溢れて大変なことになってしまいます。水を流すのは詰まりを取ってから、そして出来れば少量の水で試してからが無難だと思います。

詰まりが解消されない場合

ラバーカップを使用したからといって、必ず詰まりが取れるわけではありません。

素人が強引にやって便器や配管が破損してしまう例も少なくないので、諦めてプロに依頼しましょう。お金がかかるとは言っても壊した便器を買い換えるよりは確実に安いはずです。